Joshua Davis :1971年生まれ。NY州ロング・アイランドにスタジオを構えるアーティスト。
自称「デザイン・テクノロジスト」。テクノロジーを駆使してデザイン制作をしている。Webデザインのパイオニア的な存在であり、プログラミングを利用してプリント・デザインを自動生成していることでも有名。BMWやSony、Motorolaなど大手クライアントを相手に仕事をしている世界有数の美術館でも展示されてきている。色に対するこだわりが強く、自然の中からインスピレーションを得、テクノ・アートのような直線より植物のような曲線を用いている。独創的なヴィジュアル感覚で創作している。自分ではコントロールできない偶然の産物(自然のゆらぎ)を尊重し、プログラミングやシステム開発を行っている中でも、重要なプロセスとして取り入れいているという。日本文化に対しての造詣が深く、特に屏風画家「伊藤若冲」が好きで、自身の作品にも取り入れているという。
Joshua Davis ⇒ joshuadavis.com
Moebius :フランスの漫画家、イラストレーター。本名:Jean Giraud(ジャン・ジロー)
メビウス(Moebius)は宮崎駿、大友克洋など日本のポップアーティストに多大な影響を及ぼした世界的に有名な漫画家。SFやファンタジーを題材に新世界をポップに表現し、夢に満ちた冒険の世界に観る者を誘う。ヨーロッパの漫画らしく色彩は淡く、絵本のような雰囲気を持っている。同じフランス人SF小説作家の巨匠ジュール・ヴェルヌ(1828~1905)作品の装丁イラストでも有名。また、映画「ブレードランナー」「時の支配者」など映画制作にも携わり、SF映画でストーリーボードやデザイン案を手掛けている。因みにジャン・ジロー(Jean Giraud)は複数のペンネームを持ち、メビウス(Moebius)はファンタジー、SF作品を発表する際に用いるペンネームである。
Moebius ⇒ wikipedia
JAN HAKON ROBSON :ノルウェーを拠点とするイラストレーター
パターン・ドローイングを中心に創作活動を続けているアーティスト。幼少の頃から、絵を描いていて豊かな自然に囲まれたノルウェーとタンザニアで育った影響なの作品にも自然によって施された美が反映されているように感じる。特に音楽をこよなく愛し、『見るような感覚』で聴いているらしい。軽い自閉症を患っていると自身が語っているように、手を洗う時など決まった儀式や習慣を大切にしているとのこと。自然と動物、そして音楽のリズムからインスピレーションを得て、意味をもった作品というよりは自我のない美を表現している作品が多い。モノクロの作品が多くコンピューターを使わずハンド・ドローイングにて創作している。
JAN HAKON ROBSON ⇒ http://www.daonefootedgoose.com
Jeff Canham :サンフランシスコ『NEW BOHEMIA SIGNS』のアーティスト。
Shop『NEW BOHEMIA SIGNS』にて、ハンドメイドによる看板や壁画を手掛ける傍ら、パーソナル作品を世に放っているアーティスト。サンフランシスコを中心とするベイエリアは、手描き文化として知られ、現在は決して多くないが手描きサインを愛する人が根強くその文化を支えている。以前は雑誌デザインを手がけていたが、デジタルアートへのストレスから自らを解放するため、ベイエリアにある『NEW BOHEMIA SIGNS』にて働くようになったという。商業看板をアートへ押し上げているはJeff Canhamは限られたスペースでいかに大きく、読みやすく、いかにインパクトを持てるかを心がけていると語る。2~3週間の制作期間程度で画材は乾きにくく、体に悪いが独特の風合いと色彩を持つエナメル塗料を主に用いている。職業アートとパーソナルアート。その狭間で悩むアーティストが多い中、Jeff Canhamは有意義なバランスを確立している。ペインティングを愛し、そして心から楽しんでいるアーティスト。
NEW BOHEMIA SIGNS ⇒ http://www.newbohemiasigns.com
BLU :イタリア人のストリートアーティスト。
1999年頃より活動を始めた言われている正体不明のアーティスト。ストリートアーティストと云えば、街をカンバスとしてスプレーやペンキなど鮮やかな色彩で表現されるものと知られている。時には「単なる落書き」と酷評されるアートだが、「BLU」が表現しているストリートアート作品はその落書き部分をあえて特化し、あたかも大学ノートの片隅にある落書きのように縦横無人、自由気ままに街を自らの作品で埋めている。作風は鉛筆のようなモノトーンが主で、キャッチ―でグロテスクな独特のキャラクターが特徴。ロスにある現代美術館(MOCA)の仕事のために創作した作品が、美術検問にかかり全て消されてしまうとう事件もあったようだ。しかし彼の才能は世界中の多くの人々に支持され、特にストップモーションアニメーションで壁に書いていく動画「MUTO」は圧巻です。
BLU ⇒ http://www.blublu.org
Studio8 Design :ロンドン中心部を拠点とするデザイン・スタジオ。
偶然の産物を期待しない、徹底的なデザインの追及をコンセプト。Matt Willey、Zoe Bather によって設立。豊富な知識とチーム体制でエディトリアル、エキシビジョン、サイン、企業用資料、WebSite、ブランドアイデンティティーなどあらゆる分野でクライアントへのニーズに応えている。テンプレートにこだわらず自由なデザインが特徴の季刊誌『Elephant』は、彼らのデザインへの挑戦が如実に表れている。印刷メディアへの情熱は『Studio8 Design』のデザインアプローチの根幹であるが、最近のWebサイトなどデジタル・メディアへの進出は、確かな実績を積み上げてきた経験とデザインクオリティーそしてチーム体制に確かな自信を持っているからだろう。
Studio8 Design ⇒ Studio8 Design
和田 誠 :大阪府生まれ。イラストレーター、映画監督等。
日本を代表するイラストレーターの重鎮中の重鎮。グラフィックデザインナー、イラストレ―ター、ブックデザイナー。たばこ「ハイライト」のパッケージデザインはあまりにも有名。またフジテレビ『ゴールデン洋画劇場』のオープニングタイトルなども広く知られる。SF小説作家『星新一』の挿絵や書籍の装丁も数多く手がけ、1974年講談社出版文化賞(ブックデザイン部門)、1997年毎日デザイン賞を受賞している。作風はシンプルな平面デザイン、イラストレーションが特徴。一見、子供から大人まで楽しめる健康的な作品に見えるが、どこか風刺的でシュールなナンセンス芸術を奥底に感じさせる。ドローイング作品にとどまらず、作詞・作曲、パロディ小説の執筆、翻訳など、幅広い分野で活動している。
Wikipedia ⇒ 和田 誠
Ryan McGinness :アメリカバージニア州生まれ。マンハッタンを拠点として活動。
平面のグラフィックアートから造形のインスタレーション、アイコン的なモチーフまで、また最近はPCや印刷では表現できない蛍光塗料を用いた作品を創作したり新しい自らの美を追求している。メッセージ性というよりは心象風景を描いているなど直観を大事にしていると語っている。作風はシンプルになったり複雑になり、またシンプルにとアートに対する姿勢を常に模索しているのだろうか。そんな前衛的な彼の作品は新世代のAndy Warholと評価され東京都現代美術館やMoMA(NY)の常設コレクションにもなっている。今後の展開として、世界中にスタジオを構えていままで以上に作品の情報発信に力を注いでいくという。
Ryan McGinness ⇒ http://www.ryanmcginness.com/
Michael C. Place :1969年イギリス、ニューヨークシャー生まれ。
グラフィックデザイナーとして音楽、広告、エンターテイメント・メディアで活躍後、妻と『Build』を設立。重量感のあるデザインから柔らかい曲線美を表現した作品そしてロゴやステーショナリーや雑貨のデザインなど実用性を重視した作品と自らのスタイルを変化させている。一方、デジタルではなく一貫して印刷にこだわりがあるアーティスト。以前はCDジャケットなどアーティスティックな作品が多かったが、デザイナーとして成熟していくごとにシンプルで実用的なデザインを追求している傾向にある。「デザインとは未知への探求であり、冒険である」と公言し、日々目に触れるものはデジタルカメラで撮影し、インスピレーションを得ているという。また、BuildのWEBサイトはアートギャラリーのような完成度で見る者を魅了している。
Build ⇒ http://wearebuild.com
Yulia Brodskaya :ロシア、モスクワ出身。イギリスを拠点とする若手ペーパークラフトアーティスト
ペーパークラフトにて革新的なタイポグラフィーを確立した若手女性アーティスト。ペーパーイラストレーション共に世界的に有名となる。グラフィックデザイナーとして各種の仕事をこなしていた中、自身の署名を個性的にすべく幼いころから深い愛情を持っていた紙を使用したことがきっかけとなり、現在のスタイルを発見したという。彼女の手から生まれる作品は写真に落とし込んでも味わい深い風合いは決して消えず、強烈な個性を放っている。強力な接着材を使用しているためやり直しが効かず、そのため下絵は非常に重要だとのこと。コマーシャル・プロジェクトを中心として請け負っているため、クライアントの意向に沿うことが重要と語っているように、強いプロ意識を持って創作にあたっている。
artyulia.com ⇒ http://www.artyulia.com
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